どうしたら良いですか?
- そもそもGoogleアドセンスって何?
- ブログマネタイズにはGoogleアドセンスは絶対に必要なの?
- Googleアドセンスがオワコンと言われる理由
Googleアドセンスとは?
ブログマネタイズにはGoogleアドセンスは絶対に必要?
Googleアドセンスがオワコンと言われる理由
- 審査の厳しさ
- 制約が多い
- 大量アクセスが必要
- サードパーティクッキーの廃止
- 広告ブロックアプリ・ブラウザの普及
それでは各理由についてさらに具体的に見ていきましょう。
理由その1 審査の厳しさ
僕がGoogleアドセンスのアカウントを取得したのは2014年のことでした。
その当時は、運営するWordPressブログとは別に審査用に無料ブログを用意して日記のような記事を4~500文字程度、トータル10記事ほど作成して申請するだけで簡単に審査を通過することが出来ました。
しかし、Googleアドセンス利用者が増加するとともにアカウント審査も厳しさを増してきたようです。
2016年頃からは無料ブログでは審査を通過することが出来なくなり、アカウントを取得するためには独自ドメインサイトで申請しなければならなくなりました。
近年ではさらに厳しさが増してきており、以下のような点についても押さえておかなければなかなか審査を通過することは出来ないようです。
- ユーザーにとって有益な内容の記事を有している
- オリジナリティに溢れた記事内容となっている
- ユーザーが満足する十分なコンテンツ量を有している
- ユーザーにとって分かりやすい記事内容となっている
- ユーザビリティの高いサイト構成になっている
- お問い合わせ・プライバシーポリシーを載せている
要するにGoogleアドセンス審査のためのブログではなく既に本格的に運営しているブログでなければ審査には通り難くなってきているということなのです。
とはいえ、上記のポイントを全て押さえているはずであっても審査を通過することが出来ずに途方に暮れるしかないサイト運営者も数多くいるようです。
このような状況下ですので、もはやGoogleアドセンスは手軽に扱うことが出来る広告ではなくなってしまったと捉えて差し支えないと思います。
果たしてここまでの労力を費やしてまで固執する必要があるのかさえ疑問と言えます。
理由その2 制約が多い
Googleアドセンスは制約が多いことでも有名です。
例えば以下のような行為は禁止行為とされています。
- 誤クリックの誘導
- 広告の不自然なアピール
- 誤解を招く広告配置
参考 ▶▶▶ AdSenseプログラムポリシー
さらに禁止コンテンツについても細かく規定が定められており、以下のようなコンテンツ下での広告掲載は違反となります。
- アダルトコンテンツ
- 薬物に関連したコンテンツ
- アルコールやタバコに関するコンテンツ
- 暴力や虐殺に関するコンテンツ
- 武器や兵器に関するコンテンツ
参考 ▶▶▶ Google パブリッシャー向けポリシー
禁止コンテンツについては解釈があいまいな場合があり、禁止コンテンツに該当するかどうかについてはすべてGoogle側の胸三寸といったところがあるため、サイト運営者は画像の使用や文章表現には神経をすり減らすことになります。
もしこれらの禁止事項に触れてしまうと容赦なく「アカウント凍結・停止」、最悪の場合は「アカBAN」を喰らってしまいます。
常にGoogleの意向に沿って表現方法に気を付けなければならないなんて窮屈じゃありませんか?
そこまでしてアドセンスを利用する必要があるのかどうか分からなくなってしまいそうです。
理由その3 大量アクセスが必要
前述したようにGoogleアドセンスの平均単価は30円程度です。
さらにクリック率は1%程度と言われています。
この単価、クリック率で計算した場合、1PVあたりの収益は0.3円ということになります。
ということはGoogleアドセンスだけで月収10万円を達成しようとするのであれば、月間では30~40万PV程度は必要ということになります。
これほどのPVを稼ぐことが出来るサイトであればGoogleアドセンスに固執する必要はないような気もするんですが・・・。
理由その4 サードパーティクッキーの廃止
先ほどGoogleアドセンスのクリック率は平均1%とお伝えしましたが、冷静に考えるとこれはなかなかに高い数値であると言えます。
これほどの高クリック率を生み出す秘密はひとえにGoogleアドセンスの広告配信システムの仕組みにあります。
前述したようにGoogleアドセンスではWebページのコンテンツに合わせて関連性が高い広告が自動的に表示されるのですが、実はコンテンツだけではなく訪問ユーザー毎に最適な広告が表示される仕組みとなっているのです。
どういうことかというとGoogleアドセンスではユーザーの基本情報(年齢や性別など)、さらには閲覧履歴などを考慮したうえでユーザーが興味を示しそうな広告を配信しているのです。
まあ、平たく言えばそういうことなのです。
このGoogleアドセンスの広告配信システムには「サードパーティクッキー」と呼ばれる技術が利用されているのですが、個人情報が把握されていると思うとあまり良い気分はしませんよね?
実際、近年ではプライバシー保護についての意識の高まりから「サードパーティクッキー」は問題視されるようになり、Safari、Firefoxといった主要ブラウザでは既にサードパーティクッキーはデフォルトでブロックされており、Google Chromeでも2023年後半をめどにサードパーティクッキーの廃止が発表されています。
で、サードパーティクッキーが廃止されるとどうなるかというとユーザー毎の広告の最適化がされなくなるのでクリック率が悪化し、アドセンス収益は激減するものと考えられます。
web業界ネタ53
GoogleがChromeでも2年以内3rd Party Cookie禁止https://t.co/fGVGIYcgS5
結果
ユーザ行動が同一Domain以外では共有されなくなる
=
特にDisplay広告のTarget力が落ちる
=
コンテンツベースの広告に回帰する
=
Adsense頼りの収入は落ちる(52%減と予想される)
=
他広告PF単価は上がる— 創:起業+IT+マーケ系毎日投稿-AWS,VPS等インフラ/SEO/プログラミング/ワーケーション話 (@hikarine3) January 15, 2020
現時点で「52%の減収」と予想されている広告配信サービスに新規参入する旨みがどれほどあるんでしょうかね・・・。
理由その5 広告ブロックアプリ・ブラウザの普及
広告がユーザー毎に最適化されないだけならまだしも、今後は広告自体が表示されないといった事態についても懸念すべきです。
広告ブロックアプリや各ブラウザの拡張機能を利用することでGoogleアドセンスを始めとするバナー広告は非表示にすることが既に可能ですし、近年では最初から広告ブロック機能を搭載したWebブラウザが登場しています。
ちなみにBraveではWebサイトの広告だけではなくYouTubeのCMもカットしてくれますので非常に快適に動画を観ることが出来ます。
また、BraveではWebブラウザだけではなく2021年には「ブレイブサーチ」と呼ばれる独自の検索エンジンのベータテストを開始しており本気でGoogleのシェアを奪いに来ていることが伺えます。
もしかすると近い将来にはBraveが一般的なWebブラウザとして普及しているのかもしれません。
そうなったときにGoogleアドセンスに収入の大半を頼っていたらどうなるでしょうか?
既存のアドセンスブロガーにとっては大打撃となることが容易に予想出来ますね。
これほどの不安要素を抱えるGoogleアドセンスにあなたはまだこだわりますか?
ちなみにBraveブラウザ上でもテキストやボタンによるアフィリリンク等はしっかり表示されますのでASPアフィリエイトをメインにブログマネタイズを実践している人にとっては影響は皆無と思われます。
あとがき
前述したようにGoogleアドセンス自体を否定するつもりは全くないのですが、ブログ収益の大半をGoogleアドセンスに頼りきるのは非常に危険な状況下にあるのは事実であると思っています。
そのためこれから収益化のためにブログを始めようと考えている方はASPアフィリエイトでのマネタイズを第一の選択として取り入れるべきであるというのが僕の意見です。
ちなみにまったく審査なしで登録できるASPについては以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
ASPの登録審査に落ちてしまいました・・・。 審査なしでも登録できるASPってあるんでしょうか? アフィリエイトを始めようと思い、ネット上の情報などでオススメとされるASPへの登録を申請したけど審査で落と[…]
ASPアフィリエイトの場合はアドセンスのように「PV=収入」という簡単な公式が成り立ちませんのでそれなりの戦略が必要となりますが頑張ってブログの体裁を整えてもアカウント審査に通らないということであればさっさと頭を切り替えるべきなんじゃないかと思います。
頑張ってASPアフィリエイトでも結果が出すことが出来るブログを作り上げることが出来ればそのブログは「ユーザーにとって役に立つサイト」であるはずですのでそのときにはアドセンスの審査にも通るんじゃないでしょうか?
まあ、ASPアフィリエイトで十分に成果を得られるようになれば、たかだか30円程度のクリック報酬のためにサイトを離脱されるのはもったいないのでアドセンス広告は必要なくなっているとは思うのですが(笑)